最近シロアリの10年保証がある、という噂を聞いたことがあるのじゃのぉ。
近年のシロアリ保証は5年が通常じゃったので、はて10年とは?と思い調べてみたのじゃ。シロアリで困っているあなたのためになればこれ幸いじゃ。\ どの業者にするか迷ってるなら /
達人おすすめ業者はコレ!シロアリの保証内容とは?保証は何のためにある?
シロアリの予防/駆除をどの業者にしようか迷ったときに一つの選択の指標として保証内容の充実度が挙げられますね。
さて、シロアリの保証とは何のためにあり、どのようなものが保証されるのでしょうか?
保証といえば、例えば電化製品だとわかりやすいですよね。1年以内に壊れたら無料で修理や交換をしますよ、といったやつです。
それに比べて、シロアリの予防/駆除の一般的な保証内容を理解している人は少ないと思います。
業者を比較検討する上でまずは基本的なシロアリの保証内容をしっかり知っておきましょう。
主な保証内容は基本的には以下の2つです。
- ① 施工保証
- ② 建物修復費用の補償
シロアリ保証は主に①施工保証と②建物修復費用の補償の2つがあります。
それぞれの保証について以下にて解説しますね。
① 施工保証
施工保証とは、「保証期間内にシロアリが再発した場合の無料再施工」のことを言います。この施工保証はほとんどのシロアリ駆除業者が保証サービスとして付けています。
シロアリが本当に再発したかどうかの判断は当然、施工したシロアリ業者が行いますので、シロアリが再発したと思われる場合は、施工したシロアリ業者に連絡をしてくださいね。
当たり前ですが、別のシロアリ駆除業者に連絡しても、無料で再施工はしてもらえません。
ちなみにもし、頼んだシロアリ駆除業者がこの施工保証をサービスとして付けていないとしたら、その業者はかなり危険と考えたほうが良いです。
② 建物修復費用の補償
建物修復費用の補償とは、「保証期間内にシロアリ被害が発生した場合の修復工事費用の補償」のことです。
建物修復費用の補償を行っているシロアリ駆除業者はそこまで多くないです。感覚的に数ある業者の中で1〜3割程度でしょうか。
補償する金額も業者によって差がありますが、大体300〜1,000万円までの修復費用を補償するという感じですね。
ユーザーとしてはとても嬉しい保証内容ですが、建物修復費用の補償を行っている業者はその分、駆除費用の単価が通常より高い傾向があります。
まあ、単価が高くなってしまうのはしょうがない点ですけどね。安心を取るか、コスパを取るかはユーザーの考え方次第になってきます。
「施工保証」はどのシロアリ業者でも基本的に付いてるぞよ。
「建物修復費用の補償」が保証に付いているシロアリ業者は大手が多いぞよ。その分、施工費用は多少高いところが多いのじゃ。保証期間は最大5年が現在の主流
シロアリ予防/駆除の現在の保証期間の主流は最大5年間です。
それはなぜかというと、現在主に利用されている薬剤の効力が5年ほどだからです。
5年以上経つと薬剤の効果が薄れ、シロアリへのバリア効果がなくなってくるから、各業者は保証は最大5年間、ということにしているのですね。
ただ、今回のテーマである「保証期間10年」に関しては後述しますので、一旦ここでは触れません。あくまで現在の主流は最大5年間であるというをわかっていただければと思います。
また、下記のように工法によって保証期間が変わってくることがありますので、注意しましょう。
工法 | 特徴 | 主な保証期間 |
---|---|---|
バリア工法 | ・薬剤を直接散布して シロアリを駆除/防止 ・即効性が高い | 5年間 |
ベイト工法 | ・毒エサを家の外周に埋めて、 シロアリに食べさせ 巣ごと駆除させる ・効果に時間がかかる | 1〜5年間 |
ベイト工法は毒エサの補充や毒エサを入れるステーションの交換等、施工後になにかと定期的に作業が必要になるので、その点で保証期間が業者によって変わってくることがあります。
シロアリ駆除で主流なバリア工法では保証期間が5年が通常じゃな。
毒エサを食べさせるベイト工法では1〜5年とぎょうしゃによて保証期間が短くなってきた歴史がある
上に書いたように今のシロアリの保証期間は最大5年が主流ですが、一昔前は最大10年、もっと前は一度施工すれば何十年も半永久的にシロアリは発生しないとさえ言われていた時代もあったんです。
戦後~1980年代
戦後~1980年代はクロルデンなどの「有機塩素系」のシロアリ駆除剤が使われていました。有機塩素系の薬剤のシロアリに与える効果は絶大で、しかも分解されづらく、一度施工すれば半永久的に効果が持続するという画期的なものでした。
しかしながら毒性が強すぎたため、人間や生物全体に与える影響も強く、健康被害や環境面への配慮から「有機塩素系」の薬剤は使用禁止になったのです。
1990年代〜2000年
「有機塩素系」に取って代わって登場したのが「有機リン系」の薬剤です。
中でもホキシムやクロルピホスというような薬剤が使用され、強力な急性毒性がありながら、有機塩素系薬剤よりは分解がされやすいということでこぞって使われはじめました。
この頃がまさに保証期間は最大10年が主流の時代です。
しかしながらこれも、その強力な毒性から作業者の健康被害やシックハウス症候群を生んでしまい、2000年に日本しろあり対策協会が自主規制を開始し、2003年には建築基準法の改正によって有機リン系薬剤の使用が禁止という流れになったんですね。
2000年〜現在
2000年〜現在は過去の苦い経験を活かし、「安全性」を第一に考えられていくようになりました。
毒性は昔より弱いですが、シロアリに即効性がある薬剤。そしてその上で人体や環境にも優しい薬剤が主流になってきており、日々新しい薬剤の開発が進んでいます。
従来の薬剤は揮発性が高く、空気に薬剤が溶け込んでしまい、人体に被害が及ぶことが多かったのですが、現在の薬剤は揮発性が低いものを採用しているため、人体に及び影響が極力低くなっています。
ただ、やはり安全性を求めるとシロアリに対する長期間の効果もその分薄くなっていき、現在の「最大5年」という保証期間が主流となっているのです。
一度シロアリ施工すれば半永久的に効果が持続する時代があったとは驚きじゃな。
ただやはり安全性や環境を考慮するのが一番じゃ。現在の安心な薬剤は数々の失敗の歴史から考えられたものなのじゃな。ではなぜ「10年保証」が現在にあるのか?
先程話したとおり、シロアリ駆除の薬剤はだんたん効果が弱くなってきた歴史がありますね。それに伴い保証期間もどんどん短くなってきています。
ですが、現在(2023年時点)において、たしかに保証期間が10年もあるというシロアリ駆除業者は存在します。
いったいなぜでしょうか??
それは大きく2つのケースがあると言えます。
① 悪徳業者
ひとつは悪徳業者の可能性です。
実際の薬剤の効果は5年だが、保証期間だけ10年にしているというケースです。ただ、それだとユーザーとしては嬉しいですよね。
「10年間も保証してくれるんだ!」と。「10年間、シロアリが再発生したらまた無料で再施工してくれるんだ!」と。
でも騙されてはいけません。保証内容をちゃんと確認しましょう。実際は10年間点検は無料だけど再施工は有料という内容になっている場合が多いようです。
② 新しく開発された薬剤を利用している業者
シロアリ駆除の薬剤は日進月歩で進化、開発が進められています。
特に最新のアルトリセットという薬剤はなんと効果が10年持つという実験結果を得ているんです。
効果が長いだけではなく安全性もしっかり確認され、令和1年に「日本しろあり対策協会」の認定薬剤として認められました。
ですので「10年保証」としている業者は10年効果が持つ薬剤であるアルトリセットを利用しているかどうかをしっかり確認する必要があります。
アルトリセットを利用していて、しっかり10年間再施工が無料になっている業者であれば、10年保証でも大丈夫と言えるかと思います。
10年保証を謳っている業者では「アルトリセット」という薬剤が使われているかを必ず確認するのじゃぞ。それ以外の場合は悪徳業者を疑った方が良さそうじゃ。
注意!保証適用外になりうる4つのケース
- ① 保証外の種類のシロアリの発生
- ② 雨漏れや水漏れなどのシロアリ再発生原因の放置
- ③ 住宅の増改築を無断で行った
- ④ 施工後に他社やDIYでシロアリの再施工をした
① 保証外の種類のシロアリの発生
日本で被害を出すシロアリは主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。
シロアリ駆除業者は主にこの2種類のシロアリを対象にしていることが多いですが、近年、日本ではアメリカカンザイシロアリというアメリカ発祥のシロアリが増加してきています。
このアメリカカンザイシロアリは、かなり厄介で一度入られると屋根も含めた家全体に広がるという性質を持っています。
こうなってくるとプロのシロアリ駆除業者でもすべて駆除するのは大変難しく、再生能力も高いので、再発する可能性が非常に高いシロアリなのです…。
保証内容にシロアリの種類がどうなっているか、確認しておくと良いでしょう。
② 雨漏れや水漏れなどのシロアリ再発生原因の放置
シロアリはジメジメした場所が大好きです。水分がないと生きていけませんので、湿った木材や湿った床下などはシロアリにとっては天国です。
そんなシロアリ再発生原因の状態である雨漏れや水漏れをずっと放置している場合は保証の適用外になる可能性が非常に高いです。
例えば自動車で置き換えると、ヘッドライトが切れた状態を放置していて事故を起こした場合と同じようなことです。
整備不良を放置して事故を起こしたとしても保険が適用されなくなる可能性が高いですよね?
そういった部分の保証内容がどうなっているかも確認しておきましょう。
とはいえそもそも放置しなければ良いので、雨漏りや水漏れが発生した場合は、念の為、施工してもらったシロアリ業者に相談の上、改修工事等をすばやく行ったほうが良いですね。(お金がかかることばかりで嫌ですが…)
③ 住宅の増改築を無断で行った
なぜ住宅の増改築をすると保証適用外になるのでしょうか?
それは、増改築した部分はシロアリの施工(木材への薬剤注入)がされていませんので、無防備の状態になるからですね。
もし施工後に自宅の増改築をする場合は、事前に施工してもらったシロアリ業者に相談することをおすすめします。
保証内容によっては、増改築部分を無償施工してもらえる可能性もあります。
④ 施工後に他社やDIYでシロアリの再施工をした
シロアリ駆除の施工後に、別の駆除業者に再施工を行ってもらったり、自分で薬剤を追加して撒いたりした場合は、保証対象外になる可能性が非常に高いです。
あくまで保証は自社が施工した範囲内なので、勝手に再施工しないようにしましょう。
せっかくの保証なので、保証適用外にならないように気をつけるのじゃぞ。
まあアメリカカンザイシロアリは気をつけようが無いのじゃが…10年保証のデメリット
10年保証は良いことばかりかと思いますが、実はデメリットもあります。
ひとつは当たり前ですが、もし10年のうちに引っ越してしまったら、それ以降の保証はすべて無駄になってしまうことになります。保証期間が長いと更にもったいなさが増しますよね。
シロアリ駆除はアフターケア等も重要です。よく施工後毎年や2年間に1回、無料点検があるのですが、その業者の対応が悪かったり、不信感があったとしても10年間はその業者と付き合わなくてはいけません。
また、もう一つのデメリットは10年保証を行っているシロアリ業者が極端に少ないことが挙げられます。10年保証が良い!と思っても大手はまずやっていません。(2023年現在)
現在、対応しているのは小さい地場業者のみであり対応エリアもかなり狭いです。
10年保証はメリットだけではないぞよ。10年は結構長いからのぉ。良い点も悪い点もあるのじゃ。
ただ今後は増えてくるかものぉ。2023年現在はまだ5年保証をおすすめします
シロアリの達人としては2023年現在はまだ主流の5年保証をおすすめします。
もちろんアルトリセットは素晴らしい薬剤だとは思いますが、まだ取り入れている業者が少なすぎて、10年保証でおすすめできる業者がないんですよね。
おすすめできる業者がないのに最低10年間、その業者とお付き合いしないといけないとなるとなかなかそれは難しい問題になります。
まだまだ安心な5年保証!達人のおすすめ業者はシロアリ110番
10年保証でおすすめできる業者があれば提案したいですが、まだまだ主流は5年保証。
10年保証の業者を調べたとしてもなかなか見つからず、結局5年保証に戻ってくるはずです。
そんなあなたにおすすめしたい業者は、シロアリ110番です。
達人のおすすめは間違いなくシロアリ110番じゃ。
ただ単に安いだけでなく、しっかり日本しろあり対策協会に加入したプロの業者が対応してくれるぞ。拙者の実家もお世話になったのじゃ。
シロアリの達人がおすすめする業者シロアリ110番です。
達人の実家はシロアリ110番にお願いしたのですが、まずおすすめできるのは圧倒的な技術力。
大手の業者に比べて技術力が高い日本しろあり対策協会に加入している地場業者が実際に施工してくれるので、経験値が全然違います。
もちろん工法・薬剤も協会指定のものなので安心してお任せすることができますし、それに加えて価格も圧倒的に安いです。
全国平均の駆除費用が1㎡あたり2,200円のところ、シロアリ110番は1,200円ですからね。DIYが厳しそうだと思ったら、シロアリ駆除/防止はシロアリ110番に任せれば間違いないです。
また、シロアリ110番はなんと24時間365日電話受付をしているので、思い立ったら電話できるのも魅力的ですね。迷っているなら、とりあえず電話で相談だけでもしてみることをおすすめしますよ!
強引な勧誘は決してされないのでご安心ください。
\ 達人のおすすめ業者 /
シロアリ110番公式ページ達人のまとめ
10年保証の「アルトリセット」は素晴らしい薬剤じゃ。今後は大手含めて徐々に採用する業者も増えてくるかもしれんのぉ。
ただ、2023年の現時点ではまだまだ5年保証の業者の方がおすすめじゃ。
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