シロアリ対策には床下換気扇が良いと聞いたことがある方もいるかもしれんな。
ただ、それって本当にシロアリに効果があるのじゃろうか?
今回は床下換気扇とシロアリに関して書いたぞよ。是非参考にしてみておくれ。
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達人おすすめ業者はコレ!- 床下換気扇とは?
- シロアリは湿気が大好き
- なぜ床下換気扇が必要になってきた?
- 既存の床下換気口だけではダメ?湿気が多いとどうなる?
- まずはチェック!こんな家は床下の湿気が多い可能性アリ!
- 床下換気扇のメリットとデメリット
- 設置費用の相場はどれくらい?
- 電気代は月にどれくらいかかる?
- 詐欺?床下換気扇で高額請求された事例
- 床下換気扇以外の湿気対策方法
- 床下換気扇はDIYできる?
- 床下換気扇だけではシロアリは防げない!
- 床下換気扇の設置を検討しても良さそうな家の特徴
- 床下換気扇を提供するシロアリ駆除業者
- 床下換気扇で騙されないための3つのポイント
- 安くシロアリ予防/床下換気扇を設置したい人はシロアリ110番がおすすめ
- 見積りを複数業者に依頼するのが面倒な方には…<PR>
- 達人のまとめ
床下換気扇とは?
床下換気扇とは、1階の床から基礎の部分のいわゆる床下をモーターのファンの力で空気の循環を促し、湿度調整をするものです。
床下換気扇も様々なタイプがありますが、いわゆる床下の通常の換気口を取り外し、上記のような換気扇を代わりに取り付けるタイプが主流になっています。
メーカーはPanasonicや三菱電機などの大手家電メーカーから専門メーカー等、いろいろな企業で販売されており、ソーラー発電で作動するものもあります。
近年は家内で操作できるようにリモコンがついていることが多いですね。また、床下の湿気対策として建築段階で採用されるケースもあるようです。
最初から床下換気扇が付いていたら嬉しいぞよな〜。
シロアリは湿気が大好き
シロアリが生きていく中で最重要なポイントは食べ物である木材と「水」の確保です。人間も同じですが、食べ物と「水」がなくては生きてはいけません。
シロアリは生きるためにはどんな障害も乗り越えて必死になって水分を探します。
なので、ジメジメと湿気た環境が大好きなのです。湿気が多い環境は結露などで水分が溜まりやすかったりと、比較的かんたんに水分を確保しやすいという証拠。
人間も砂漠では生きていけないので、砂漠の中のオアシスを探しますよね?
シロアリにとってジメジメした環境はオアシスそのものなのです。
ちなみに余談ですが、シロアリは水の中でも3日〜最大12日間まで生きられるんですよ。すごいですよね汗
よく水害が発生した地域でシロアリが大量発生するというのじゃが、水の中でも長く生きられるからじゃろうな。
水が引いたあとも水分がそこら中にあるので、活発に活動するのじゃ。なぜ床下換気扇が必要になってきた?
実はシロアリがここまで問題になったのは、つい最近の出来事。1964年の東京オリンピックを前にした建設ラッシュ期に建築基準法が改正されてからなんです。
上記の画像を見てもらえると分かると思いますが、昔の家屋は床下が空洞になっており、風通しが良く、湿気が溜まりにくい環境だったんです。
それと比べて近年の家屋は関東大震災の経験から「地震に強い家屋を!」ということで、耐震性を高めるために基礎固めで床下の気密性が高まってしまいました。
そのせいで床下に湿気がこもりやすくなり、シロアリが活動しやすくなってしまったという、なんとも歯痒い結果に。
こういった近年の床下湿気事情により、床下換気扇の需要が出てきたというわけです。
日本は地震が多い国なので色々大変じゃよな。耐震性を上げなくてはいけない結果が招いてしまった床下の湿気問題なのじゃ。
既存の床下換気口だけではダメ?湿気が多いとどうなる?
もちろん既存の床下換気口は湿気対策のために設けられているものです。多くの家屋は通常の換気口だけで問題ないケースが多いでしょう。
ただ一部の家屋では床下の湿気が高く、常時ジメジメしているという場合も残念ながらあります。
では床下の湿気が高い状態だとどういう問題が起きるのでしょうか?
床下の湿気が高いとカビや腐朽菌が繁殖しやすく、それが原因で木材の劣化や腐朽が早まります。木材だけでなくカビは住んでいる人の健康被害にも繋がる可能性があるので注意が必要です。
床下の湿気が原因で押入れやクローゼットの中の湿度も高くなり、カビが生えやすくなるというのもよくある問題ですね。
また湿気が大好きなシロアリやゴキブリなどの害虫が発生しやすくなるという頭の痛い問題も。
床下の湿気が高いと色々な問題が発生するぞよ。木材の劣化、カビによる健康被害の可能性、害虫の発生とどれも良いところがないのぉ。。。
まずはチェック!こんな家は床下の湿気が多い可能性アリ!
床下の湿気が高い家の特徴を以下にまとめました。
どうでしょうか?
1つでも当てはまっていれば床下の湿気が高くなりやすい家の可能性があります。
- 周りの土地よりも低い場所に建てられている
- 過去に「水田や湿地」だった土地に建てれらている
- 敷地内に雨水が溜まりやすい
- 過去に台風や洪水などで浸水したことがある
- 床下の空間が狭い
- 床下換気口が障害物などで塞がれている
- 水漏れや雨漏りがある
- 山の中に建てられている
- 窓に結露が良く起こる
- 日当たりや風通しが悪い
- 押入れやクローゼットがジメジメしてカビやすい
- 床下の湿度が常時65〜75%以上
「床下の空間が狭い」項目ですが、床下の湿度対策として建築基準法で「地面から床上までの高さは45cm以上でなければならない」と決められています。
この基準が定められる前に建てられた家は、床下空間が狭く湿気が溜まりやすいとされているんです。
また、一番下に書いた「床下の湿度が常時65〜75%以上」の項目ですが、もしご自宅に床下点検口があるのであれば、床下に湿度計を設置してみて1年を通して湿度が65〜75%あるかどうか試してみることをおすすめします。
ちなみに湿度65%以上でカビの菌が活発になり、湿度75%以上で腐朽菌が繁殖すると言われています。
実際に自分の目で湿度を確認しておけば、悪徳業者が床下の湿気がすごいので換気扇をつけましょう!と言ってきても毅然とした態度で断ることができますからね。
もし床下点検口があるなら、一度湿度計を設置してみて確認してみることをおすすめするぞよ!
床下換気扇のメリットとデメリット
では実際に床下換気扇を導入した場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。
- カビや腐朽菌による木材の劣化を防止できる
- 湿気が好きなシロアリやゴキブリなどの害虫対策
- カビ等での健康被害を軽減
- 床下からのファンの音が気になる場合がある
- イニシャル/ランニングコストがかかる
- 定期的なメンテナンスや修理が必要
メリット面は今まで書いてきた部分が多いですね。
デメリットに関してはコストの他にファンの音が気になる、という声もあるので普段から生活音が気になるという方は導入を慎重に考えたほうが良さそうです。
また、電化製品ですので急な故障等も発生します。定期的なメンテナンスや突発的な修理費用が発生する可能性があることもコスト面でのデメリットと言えるでしょう。
設置費用の相場はどれくらい?
30坪程度の家での床下換気扇の設置費用の相場は約15〜30万円となっています。
30坪程度であれば設置する換気扇の数は2〜4個が一般的です。
・取付台数参考(Panasonic FY08FFA1説明書より)
床面積 | 取付台数 |
100㎡(約30坪)まで | 3台 |
130㎡(約40坪)まで | 4台 |
100㎡(約30坪)以上 | 5〜6台 |
最近は少なくなってきているようですが、中には不必要に10個も取り付けて100万円以上も請求されたという方もいるので、要注意です。
相場を知っているというのが重要。くれぐれも騙されないように。
換気扇の数も多ければ良いというものではありません。多すぎると逆に空気の循環がさらに悪くなり、状況が悪化することもあります。何事もやりすぎは厳禁です。
床下換気扇の詐欺やボッタクリには本当に気をつけてください。
ちなみに床下換気扇を単体で買うと大体1〜2万円くらいのもの。その他、配線や工事費(電気工事の資格を持った作業員の人件費)、業者の利益等々が乗ってきます。
上記の相場や床下面積に対しての換気扇の個数から著しくかけ離れた提案をされたら詐欺の可能性があるぞよ。
電気代は月にどれくらいかかる?
電気代は床下換気扇2〜4台で100円程度/月とされています。換気扇自体はそこまで電力を必要としませんので、電気代でのランニングコストはそこまで高くないと考えて良いでしょう。
床下換気扇をつけてから月々の電気代が急激に上がった!という方は別の要因の可能性を疑ったほうが良いかもしれません。
中には床下換気扇自体に何か問題が出ている可能性もあるので、気になる方は業者に相談してみてはいかがでしょうか。
詐欺?床下換気扇で高額請求された事例
近年、必要以上の床下換気扇を取り付けて高額請求を得るという悪徳業者による床下リフォーム詐欺が急増しました。
床下という一般人にはよく分かりづらい部分で不安を煽ってくるのですからたちが悪いですよね。
実際に床下湿気対策に床下換気扇を取り付けること自体は間違いではないですが、不必要な量や価格で消費者を騙してきます。
最近では少なくなってきているようですが、まだまだ油断は禁物です。特に訪問販売に多いので注意してください。
下記は実際に高額請求の可能性がある事例です。(坪数が多く実際には正規価格の可能性もあります)
シロアリ対策で実家の床下に専用の換気扇のようなものを取り付けたそうです。
その対策費用に約100万円程掛ったと母から聞きました。私はシロアリ対策に全くの無知なので、その金額が妥当かどうか分からないのですが、、、
金額が大きいのでよくTVで見る騙しではないかと不安になっています。床下専用の換気扇の設置など、シロアリ対策で100万円は妥当でしょうか?
引用:Yahoo!不動産
家族が床下換気扇を135万で契約していた事を今日知らされる なおクーリングオフ期間は過ぎている模様
引用:Twitter
よほど大きな家ではない限り、床下換気扇に100万円以上かかることはまずあり得ません。悪徳業者には騙されないように皆様注意してください。
もしご家族が契約してしまった場合、訪問販売の場合は契約後8日間以内であれはクーリングオフができます(契約日を1日目と数える)ので、納得がいかなければ是非活用ください。
もし契約後に騙されたかも、、、と思ったらしっかりクーリングオフ制度を活用してほしいぞよ。
床下換気扇以外の湿気対策方法
床下調湿剤
床下調湿剤はゼオライトや炭などの素材で、湿度が高いときには吸収し、逆に乾燥しているときは排出するという、まさに湿度を調節してくれる嬉しい素材です。
しかも半永久的に機能してくれるので一度撒いてしまえばメンテナンスがいらない優れもの。
ただその分、施工価格の相場は15,000円〜20,000円/坪なので、30坪だと45万〜60万円とかなり高額になることが多いです。
床下調湿材は半永久的でメンテナンスが必要ないので、価格は高いですが一つの選択肢としてはアリかと思いますが、気をつけてもらいたいことがあります。
それは悪徳業者がよくやる手段として床下換気扇と床下調湿材の併用提案。いずれか一方を採用すれば床下の湿気対策には十分ですので、併用はやりすぎです。もし両方採用したら軽く100万円近くになりますので、業者としては美味しいのです。
併用提案をしてくる業者には要注意ですよ。
また、DIYをするという方向けですが、床下調湿材の商品は以下のようなものがあります。
- ゼオライトを使用した商品
- ・アイリスオーヤマ 床下さらり
- ・みやちゅう 床下カラッと
- 炭を使用した商品
- ・大工さんのおスミつき
防湿シート
防湿シートは床下から上がってくる湿気を防ぐためのシートです。ただ、水分が多い土壌で使用すると防湿シートの下で湿度が溜まりすぎてしまい逆効果になる場合もあります。
防湿シートは床下調湿材と違っていつでも施工できるというものではありません。防湿シートを施工するタイミングは、新築時と大規模リフォームの時くらいですので、すでに家が立っている状態では施工は厳しいでしょう。
床下換気扇はDIYできる?
床下換気扇を取り付けるには配線工事が必要ですが、配線工事は第二種電気工事士の資格が必要です。
第二種電気工事士の資格がない場合は、全てをDIYで設置することはできません。もしそれでもDIYでやりたいのであれば配線工事部分のみ業者に頼み、床下換気扇を取り付ける部分を自分でやる等の切り分けが必要になってきます。
電気工事士の資格がない方はすべて自分で作業をすることはできないぞよ。潔く業者に頼むべしじゃ。
床下換気扇だけではシロアリは防げない!
床下換気扇の導入は様々なメリットがありますが、当サイトとしてはシロアリ防止のためだけに床下換気扇を導入する、ことはあまりおすすめしません。
たしかにシロアリはジメジメと湿気のある場所を好みますが、だからといって床下換気扇を導入して湿度コントロールされた家に被害がなくなるかといえば、そんなことはないでしょう。
もちろんシロアリが住みにくい環境に近づけることはできるので、シロアリ被害に合わない確率は増えるかと思いますが、「うちは床下換気扇を付けているからシロアリは大丈夫!」というわけではないことを理解しておいたほうが良いでしょう。
床下の土は乾燥していたとしても、家の中の水分は他にもあります。たとえば風呂場やトイレ、キッチンは常に湿度が高い状態なのでシロアリが水分確保するには十分でしょう。
シロアリ防止が目的であれば、床下換気扇ではなく、しっかりシロアリ業者に頼んでシロアリ防止施工をしてもらうことが重要です。
残念ながら床下換気扇だけでシロアリ防止ができると思ってはいけないぞよ。
確実にシロアリ防止をしたいなら、別途シロアリ防止施工をしてもらわないとダメじゃ。床下換気扇の設置を検討しても良さそうな家の特徴
シロアリ防止に対する効果はそこまで期待しないほうが良い床下換気扇ですが、とはいえメリットは他にあります。
床下の湿気が多いと木材の劣化を早めたり、カビが発生しやすいので健康面のデメリット等がありますよね。
以下の悩みがある人は床下換気扇の導入を検討してみても良いのでは?と思います。
- 除湿機を利用しても効果がない
- 押入れ、クローゼットがカビやすい
- 床がジメジメしている
- 窓に結露がよく起きる
- 寝具がいつも湿っている
- 床下の湿気が常時65〜75%以上
推奨するのはまずは除湿機を利用して様子を見ることですかね。除湿機を利用してもまだまだ湿気がひどい、電気代が高い、、、ということであれば床下換気扇の導入を検討したほうが良いかもしれません。
床下湿気対策としてはやはり床下換気扇は優秀じゃぞ。
床下換気扇を提供するシロアリ駆除業者
上記のシロアリ駆除業者であれば床下換気扇の設置も対応しています。
ですが、シロアリ駆除業者の中にも不必要に床下換気扇の個数を増やしたり、相場より大幅に高い金額を提示する業者もありますので、要注意ですよ!
シロアリの達人がオススメするのはやはりシロアリ110番。シロアリ110番であれば適正な個数、適正な価格でしっかりプロの仕事をしてくれるので安心です。
シロアリ駆除業者以外にはリフォームの会社に頼むのもおすすめ。
床下換気扇で騙されないための3つのポイント
② 飛び込み営業には気をつけろ
③ 相見積もりを取ること
騙されないためには上記の3点をしっかり意識してください。
まず価格ですが、30坪程度の家での床下換気扇の設置費用の相場は約15〜30万円です。この相場より大幅に高い価格を提示された場合は注意してくださいね。
また、悪徳業者が多いのは飛び込みでの営業です。飛び込み営業で床下換気扇を提案された際はすぐに契約するのは待ったほうが良いです。③でもありますが、必ず相見積もりを取ることをおすすめします。
もし、その場の勢いで高い価格で契約してしまった場合は、訪問販売の場合は契約後8日間以内であれはクーリングオフができます(契約日を1日目と数える)ので、是非活用ください。
安くシロアリ予防/床下換気扇を設置したい人はシロアリ110番がおすすめ
達人のおすすめは間違いなくシロアリ110番じゃ。
日本しろあり対策協会に加入したプロの業者が対応してくれるぞ。拙者の実家もお世話になったのじゃ。
シロアリの達人がおすすめする業者はシロアリ110番です。
大手の業者に比べて技術力が高い日本しろあり対策協会に加入している地場業者が実際に施工してくれるので、経験値が全然違います。
もちろん工法・薬剤も協会指定のものなので安心してお任せすることができますし、それに加えて価格も大手に比べて圧倒的に安いです。
全国平均の駆除費用が1㎡あたり2,000円のところ、シロアリ110番は1,200円(税抜)ですからね。
また、床下換気扇の設置に関しても高額請求をすることはありません。シロアリ110番の平均施工単価は20万円なのですが、大手では50〜60万円くらいになってきます。
シロアリ110番であれば適正な換気扇の数、適正の価格で施工してくれるので安心ですよ。
\ 達人のおすすめ業者 /
シロアリ110番公式ページ
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1社だけにお願いするのではなく、複数社に相見積もりを取ることはとても重要なことですが、いちいち個別に見積り依頼をするのは面倒ですよね。
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ただ、シロアリ110番は契約業者に入っていないので、その点は残念じゃが、大手のシロアリ業者はほぼもれなく入っているのじゃ。
拙者としては「シロアリ110番」と「タウンライフ一括見積り」を併用するのをおすすめするぞよ。
達人のまとめ
シロアリ防止だけのために床下換気扇をつけるのであればそれはあまりオススメはしないぞよ。
床下換気扇でのシロアリ防止効果は副次効果と考えて良いレベルじゃ。
ただ、床下の湿気をどうにかしたい!と思っているなら十分検討に値する商品じゃ。
設置の際は必ず相見積もりを取って納得できる業者におまかせすることが重要じゃ。幸運を祈るぞよ!
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